御曾曾けいのログ

ただの老いた人間です。

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卒業式で泣けない、

こんにちは、御曾曾けいです。今回のテーマは「卒業式」です。

別れを示す卒業式は多くの学生の涙を誘うもの。そんな場面であるにもかかわらず、私は泣くことができませんでした。

 

おいくら

卒業式に泣けない私

教室

家の事情で、別の学校に引っ越さなければいけなかった小学校時代。それは、1度とならず2度もありました。

 

最初に入学した学校で卒業式を迎え、何十年後かに埋めたタイムカプセルを開ける予定が、残念なことにそれは実現しませんでした。仲の良い友達と別れなければいけないことが悲しく、1回目の引っ越し当日は大泣きしたのを覚えています。

 

しかし、2度目の転校は、早い段階から分かっていたため、1回目のように号泣はせず、笑顔で学校を離れました。その経験が関係しているのか分かりませんが、私は、悲しいはずなのに卒業式で泣くことができない人間になったのです。

 

そのことに気づいたのは小学校の卒業式です。小学校のメンバーは私立へ進学する子以外は、全員同じ中学へ入学することとなる地域だったため、卒業後もいつでも会えるどころか、同じ学び舎で毎日過ごすことになるのです。

一緒に過ごした日々を思い出し、もう会えない……と感慨深くなるわけでもないのに、それでも泣く人は2、3人どころか多数いて、なんて感受性豊かなんだと驚いたものです。

 

一方、私と言えば、中学校の卒業式で、大好きな友人が、別の高校に進学してしまうにもかかわらず、涙をみせるどころから、完全に真顔。それを見た友人が「駿河の顔を見ると、出る涙も引っ込む」と言う始末。

涙なんて出ないものは出ないのにそんな文句を言われても……と思ったものの、泣きながら体育館を退場する同級生を見ると、私のほうがおかしいのかもという小さな疑問が湧いていました。

 

涙だけが感情表現じゃない

卒業式

悲しい場面で泣けないというのは、果たして異常なことなのか?

 

私は、単に“表現の仕方”が違うだけだと思います。泣いて涙を流すことだけが感情表現ではないでしょう。

映画やドラマでも、悲しい場面で「拳を握りしめる」「顔が見えないくらいうつむく」と涙を流す以外の表現がたくさんあります。心の中で悲しみを表現している人は、顔以外にその感情が出るものです。それを考えると、卒業式に泣かない人も、異常でもなんでもないと思います。

 

その後も高校や大学で、卒業式を体験するも私の顔は相変わらずの真顔。しかし、心の中はいろんな感情が渦巻いています。もし泣けないことに悩んでいる人がいるとしたら、私もそうであるように、無理に悲しい顔を浮かべずとも、自分なりの方法で卒業式の悲しさを噛みしめれば良いのだと思います。

 

おいくら