御曾曾けいのログ

ただの老いた人間です。

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公園のベンチにハンカチは敷かない

昔ながらの淑女の行動に、公園のベンチに座る時はハンカチを敷くというものがあります。

ハンカチは自分で敷く場合もありますが、男性が自分のハンカチを使い、女性へ敷いてあげるシーンは、かつての紳士にとっては気が利く行動のひとつでした。

しかし、これらは昭和のイメージが強く、平成の今はマイナーな気遣いのように思われます。

公園のベンチは外にさらされており、さらに不特定多数に使用されるために汚れが気になるという女性にとって、ハンカチを差し出すのは、悪い行動ではないでしょう。それなのに、平成の時代に見られない光景となってしまったのは、これが“過剰な”レディファーストに見られるようになってしまったからではないでしょうか。

 

おいくら

レディファーストにも良い悪いはある

レディファーストの文化は、日本では浸透しているとは言い難いように思えます。男女平等の世の中だからかもしれませんが、私の目からは男性のみならず、女性もレディファーストに慣れていないように見えます。

ハンカチ

しかし、女性はレディファーストに対して「嬉しい」という感情を持つ人は少なくありません。事実、「重い荷物は持つ」「階段やエスカレーターは男性が女性の後ろに立つ」など、さりげない気遣いは喜ばれます。しかし、それらと比較すると、ベンチに座る際にハンカチを敷くというのは、少し大げさに感じる行為のようです。

レディファーストよりも気遣いのほうが喜ばれる

レディファーストを見て、自分のことは自分でやればいいのにと思う私でも、浴衣を着て地べたに座らなければいけなくなった時、持参したタオルを敷いてくれた相手にはひたすら感動を覚えました。

相手は女友達で、ロマンチックなムードは欠片もありませんでしたが、それでも浴衣の私を気遣ってくれた友達の優しさは、たまらなく嬉しかったなと思いました。

露骨なエスコートよりも、さりげない優しさのほうが喜ばれるのはレディファーストも同じです。

レディーファースト

ベンチでは大げさに感じても、地べたならハンカチを敷く場面としては自然。浴衣や白い服のように、女性が汚れたら嫌だという思う服を着ていた時に、ハンカチやタオルを貸してあげると、効果的なアプローチになるかもしれません。

相手に気遣っていると悟られてしまっては、その気遣いはかえって重荷となってしまいます。大げさにやった結果、せっかくの気遣いも、無意味になってしまう可能性があるわけです。さりげない気遣いこそ、その優しさが伝わり、心が温まるのです。

 

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